本気で学ぶということ。


 

「選択肢が増える」というのは、いっけんすると贅沢で、成功のチャンスが増えるように思える。

しかし、えてして人というのは”選択できる状態”に甘んじるものだ。

僕の友人にとても美人な女性がいるのだが、若い時はとにかくモテて困るほどに男が寄ってきて、長年選り好みをしていた。するとどうだろうか、気がつけば年を重ねて、彼女をチヤホヤしていた輩はサーっと引いていき、一人だけ過去のプライドを引きずったまま絶賛婚活中である。彼女を昔から知っているだけに、その姿は痛々しい。

選択肢。それは毒にも薬にもなる劇薬。慎重に取り扱わなくてはいけない。

さて、何度も書くが、僕は新しい職に就いた。勝手に就いた。

 

インターネット広告担当者だ。

 

あ、これって、「お仕事は?」と聞かれたら「IT関係です」と言っていいのでしょうか?

ちなみに、アメリカ留学時代に知り合った人で「仕事はIT関連です」と言ってたやつは全員エロ動画業界の人だった。FC2とかで勤めてたと思う。人様のお役に立てる、いや、人様のアソコを立てる、貴重なお仕事だ。

あのとき、なんでリクルートされなかったのか、自分のエロ不足を悔やむばかりだ。

というわけで、あの時の悔しさをバネに僕はIT広告業界で頑張らなくてはいけない。絶対にこの知識と技術を身につけて一人前にならなくてはいけない。

が、右も左もわからない僕。まずはAmazonで「リスティング広告」「ネット通販」等に関するめぼしい本を買い漁った。

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ご覧の通り、早速、確実にネット広告とは一線を画している本(左下:わが妄想)を混ぜてしまうのが、僕の悔しさのバネが弱いところ。まだボールペンの芯にくっついているバネの方が強力だ。

そしてもちろん読み始めるのは、「わが妄想」から。

なぜこれを買ったかって?単純明快です。

この本の紹介文で

「日本に住んでいる、目の見えない外国人は日本をどうみるのか?」

と書いてあったからだ。

今まで生きてて、まずこの質問が思いつかなかったし、そして、その答えに興味があった。

ぶっちゃけ、リスティング広告より興味が出てしまった(笑)

この本は、日本に鍼灸師になるべくスーダンから留学してきた盲目の学生アブディンさんの話で、本人が日本語でパソコンで執筆をしています。

この時点で、超絶やばくないすか?盲目者がどうやってパソコンの文字を確認するのか、というか、目の見えない外国人がどうやって漢字を覚え、そしてどうやってパソコンで漢字を区別して打っつのか?わかりますか??

 

漢字、幹事、患児、監事、完治、ぜんぶ「かんじ」で変換される漢字です。

 

しかも本を書くぐらいなのでボキャブラリーも僕なんかよりよっぽど多い。

そもそも、どうやってそんな日本語を覚えられたのだろうか?謎なことばかりですよね?!

 

と思いきや、答えは以外と単純なのです。

 

当たり前と言ったら当たり前。

というか、それしかない。

そう、これしか選択肢はない。

 

 

「耳学問」

 

 

なのです。

点字だけじゃ外国人の概念だと、日本語は学べないようです。

そのほかにも粘土をつかって、漢字のへんを覚えたりと努力の度合いが尋常ではありません。

しかもですよ、自分が盲目だとして全くの見知らぬ外国に一人で留学できます?

計り知れない苦労と不安があると思います。

目が見えたって、死ぬ覚悟で外国に行く人もいるのに(笑)

 

この本にはアブディンさんが来日してからの日々のことが書かれているだけで、感動する話や、自己啓発本のような熱いメッセージは殆どありません。むしろフザケタ奴なんです(笑)

それでも、これだけ選択肢がある僕の学ぶ姿勢、生きる姿勢がどれだけ甘いか分かる話が盛りだくさんの本でした。

久々に楽しい本。

「わが妄想」

一冊お家にいかがでしょ?

と無駄に長い広告を作ってみる(笑)

 

ちなみに僕が心を鷲掴みされたアブディンさんの話がこれ。

 

 ぼくの家族は、両親と、僕をいれた5人兄弟だ。5人のうち、男は4人、そのうち3人は目が見えない。理由は、親が親戚同士で結婚をしているせいじゃないかと思う。

 

お父さん、お母さん、それアウトじゃないの??

 

でした。兄弟3人の目が見えないって、これ大変だよね!!??

ただ、スーダンでは親戚同士が結婚することが多く、障害を持つ方が日本より多いそうです。スーダン行ったことないからわかりませんが、

まぁタイに行くまで本当にあんなに沢山のオカマがいるなんて信じられなかったしな。

まぁ本当なのでしょう。

日本の常識というか、当たり前って別に、世界で正しいわけじゃないですからね。

というわけで、3日目にして仕事のことは学べず、選択肢の誘惑に負けた1日でした。


本気で学ぶということ。」への2件のフィードバック

  1. こんにちは!久しぶりの楽しく読みました。次回も楽しみにしています。

    • ありがとうございます。たまーにこういうネタも書けたらと思いますが、基本は仕事で学んだことを書こうと思います!!

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